こんにちは。
ママ友トラブルアドバイザーのなかさとです。
先日、こんなご相談をいただきました。
「突然、周りのママ友たちから距離を置かれるようになったんです。どうやら、私が金持ち自慢をしていると陰口を叩かれているみたいで。全くに身に覚えがないので困っています。」
身に覚えがないのに金持ち自慢とは、珍しいことだと思いました。例えば、誰かが悪口を言っている側にいるだけで「あの人が悪口に同調した」と言われてしまう話はよく聞くのですが、そのママに聞けば自慢どころかママ友たちとお金の話など一切した覚えがないというのです。
確かに、お召しになっている服装もバックもごくごく普通（お金持ちを主張するようなものではなく）、どちらかというと控えめな感じの相談者さまは、「金持ち自慢」から程遠い印象を受けました。
それでも何か原因がある。私は、ママ友に距離を置かれてしまった前後の行動を根気強くヒアリングしました。
そこで決定的な言葉を発見したのです。
「先月、自宅のローンが完済したんだよね」
それは、ママ友たちと子どもの塾の話をしていた時のことだそうです。子どもの塾代はバカにならないという流れから、「わが家は、先月ようやくローンが完済したから、その分を塾代に当ててしのぐ」という話をされたということでした。
相談者さまとしては、苦しい家計の中でようやくローンという肩の荷が1つ降ろせたので、その分を塾代に捻出するという何気ない雑談をしたつもりだったのですが、周りで聞いているママ友たちは『雑談』では済まされなかったわけです。
子どもを同じ幼稚園・学校に通わせているご家庭の事情は、見事に十人十色です。毎日の送迎、保護者会･･･うわべは皆さん同じような格好で同じような会話をしていても、ご自宅に帰れば定年過ぎまでのローンを夫婦で必死に返済している人、家族の介護で心身ともにボロボロになっている人、夫婦仲がうまくいかずに何年も別居している人･･･それを皆、必死に繕って親の顔を保っているのです。
ですから、どんな小さな事情でもご家庭内の話（特に不動産や金銭関係、夫婦関係）を話される時は十分気をつける必要があります。
相談者さまからすればローンの完済はたいした内容ではないのかもしれませんが、すべての方がそうとは限りません。同じような例で「昨夜、子どもを預けて夫婦で食事に行った」という何気ない会話も、夫婦仲があまりよくない人からすると「子どもを人に預けてまで外食するなんて、子どもが可哀想。そんなに夫婦仲がよいとアピールしたいわけ？」となってしまうわけです。
極端だと思われるかもしれませんが、そのぐらい家庭内の話は他人にとってはデリケートなのです。
もちろん、全員が同じようにマイナスに捕らえるわけではないと思います。ただ、そんな爆弾を抱えたような内容は進んで話す必要はないのではないかと、私は感じています。
ママ友たちとの会話の中で、もし不動産や金銭、夫婦関係などの話が出てきた時は、「あれ？」と思うことがあっても「うん、うん」と頷いてやり過ごすことが大切です。ママ友たちの笑顔の裏に、もしかすると苦悩の顔が隠れている可能性があるからです。
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