こんにちは。
ママ友トラブルアドバイザーのなかさとです。
日本列島に台風が近づいているようですから、皆さんくれぐれもお気をつけくださいね。
「なかさとさん、子ども同士のトラブルでママ友を失いました」
小学校中学年の女の子ママからの相談でした。どうやら同じクラスの女の子から毛深いことをバカにされ、何度か我慢したものの堪忍袋の緒が切れて暴言を吐いてしまったそうなんです。その後、お相手ママから「うちの子に向かって何ってことを言うの！」クレームが来てしまい、それまでの良好だった関係がガラガラと崩れてしまったそうで･･･。
娘さんは小さな頃から毛深くて、ママは「いつかお友達にバカにされたり、イジメにあったらどうしよう」と心配されていたそうです。娘さん自身も、ちょっと前から自分の毛深さを気にしていて、ママは「毛深いことは悪いことではい」「人の体のことをあれやこれや言うことはいけないことだ」と言い聞かせてきました。
でもまぁ、子どもにはなかなか理解できないことですよね。娘さんの腕を見て、お友達は「何でそんなに毛が生えてるの？」から始まり「何だか、腕がオヤジみたいだよねー」と。。。
娘さんは、心で泣いて顔ではヘラヘラ笑っていたそうなのですが、何度か言われるうちに「辛い」とママに相談してきたのでした。
ママは、「相手はあなたが傷ついているなんて思っていないから、次に言われたら『体のことを言われてとても傷ついていること』そして『二度と言わないで欲しい』と伝えなさい。それでも言ってきたらキレていいから」とアドバイスしたそうです。その教え通り、娘さんは次に言われた時は冷静に対応し、次の次に言われた時にブチ切れた⇒暴言を吐いた･･･というわけです。
お相手ママには、なぜ我が子がキレたのかをきちんと話したそうなのですが、全く聞く耳を持たず「お宅の娘にひどいことを言われて、うちの子は泣きっぱなし」と一方的に責め立てられ･･･お互いヒートアップしたまま今に至るそうです。たまたま親友のように仲がよかったママ友だっただけに、怒りと同時に友達を失った喪失感も味わい苦しまれていました。
子ども同士のトラブルに関して、私は専門家ではないので正直どうすればベストだったのか分かりません。自分も子育てをする中で悩み、間違えてしまったりと失敗の連続です。ただ、ひとついえることは『ママ友一人を失うことなんて、屁のカッパ』ということです。
母親にとっては、我が子がすべてです。このママも、そしてクレームをつけてきたお相手ママもそう、どちらも我が子のために必死です。「自分の子が悪いんだけど」と口にはするけれど、本当はそれほど思っていない。「自分の子も悪いんだけれど、あなたの子のほうがもっと悪いわよね」と心の中で毒づくわけです。
当人同士だけであれば「ごめんね」「こちらこそ、ごめんね」で終わることも、子どもを挟むとなかなか難しく、ぶつかるのは当然です。「こちらは悪くない、あちらがおかしい」とお互いが思っているのですから、分かりあえるはずがありません。それが大親友と思えるようなママだったとしてもです。
ママ友一人失ったことは、決してご自身の人格や性格に問題があるわけじゃないのです。ママ友社会の中で、お互い守るものを守り、張りたくもない見栄を張りあい、頑張って頑張って･･･頑張った結果に過ぎないのです。
ちなみに、この騒動が起こる前に担任の先生には相談されたそうです。先生は「それはよくないですね。道徳の時間、娘さんに「嫌だ」という気持ちを話してもらいクラス全員で話し合いたいです。その勇気が持てるよう、お母さんバックアップをお願いします」とおっしゃっていたとか。うーん･･･先生の気持ちも分からなくもないですが、女の子がみんなの前で「自分の毛深いことを、からかわないでください」なんて言えないですよね（泣）
こういう問題に正解は無いのかな･･･子ども達自身が傷つけたり傷ついたりして、優しさや思いやりを身につけていくのかもしれませんね。
実は私もかなりの剛毛。中学生の頃、気になっていた男の子に夏休み明けの真っ黒い肌と黒光りした毛並みを「熊みたいだね」と言われ消沈した記憶があります。そしてアラフィフに近づこうとしている今、針金のような口ひげまで生えてきてしまいました･･･もちろん、毛抜きでブチっと引き抜きますよ。このうん十年で、だいぶ強さも身につけました（笑）
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