こんにちは。
ママ友トラブルアドバイザーのなかさとです。
今朝は少し肌寒かったですね。大型の台風も連続して来ていますので、くれぐれもお気をつけください。
突然ですが、お子さまは『こそ勉』されていますか?
こそ勉とは、こっそり勉強のことです。その名の通り、周囲に隠れてこっそり勉強することなのですが、私はこの「こそ勉」は大賛成です!
たまに、「うちの子はあれも習って、これも勉強して、それもこれも・・・」と豪語されているママを見かけますが、聞いている周りのママは正直気持ちが良いものではありません。それぞれのご家庭の経済状況や生活のリズム、そしてお子さまのキャパシティもありますから下手をすると自慢していると勘違いされてしまうからです。
こそ勉は、隠し通すにはママの労力が多少必要になってきますが(知り合いがいない少し遠い塾への送迎や、客人を迎え入れる際の学習用具排除など)実践されているママはかなり多くいらっしゃいます。
何より「勉強をしていない」と見せかけたほうが、ママ友付き合いが楽だと分かっているからです。
ただし、こそ勉には最大の至難があります。それは、お子さまへの「絶対の緘口令(かんこうれい)」です。
これが一番難しい・・・これを死守できなければ、「あれもこれも」の自慢ママよりひどい状況になりかねないのです。
「うちの子、勉強が大嫌いで全くしないんだよね。」が口癖のママがいました。
言葉遣いがお世辞にも綺麗とはいえず、常にひざに穴が開いたものを身に着けていたその子は、自宅では兄弟げんかとゲームで1日が終わってしまうということでした。
会えば同じような愚痴をこぼし、周りのママも「勉強よりも元気が一番よ」と(内心は「勉強しない」という言葉に安心を覚えながら)慰めていました。
ところがある日、たまたま母親がいない時にその子が皆の前でぽろっとこう言ったのです。
「毎朝5時に起きて、2時間勉強している」
それは、ママ同士で「朝、早起きが辛い。子どもも毎朝遅刻ギリギリに起きるから困ったものだ」という話をしていたのを聞いての発言だったようです。その場にいたママ達は全員一瞬固まり、その後「エーッ!!!」となって根掘り葉掘り、その子に勉強内容を聞いたそうです。
そんなこととは露知らず、その子のママはその後も周囲にわが子の不甲斐なさを吐いて回り、周囲のママ達は何ともいえない気持ちになってしまい、仕舞いには距離を置かれてしまうことになります。こそ勉が逆に最悪の方向へ向かってしまった一例です。
お子さまに「内緒にしてね」というのは、とても難しいですね。小さなお子さまなどは「ママに秘密って言われたんたけど」などとニコニコして(全く悪気なく)話されてしまうこともあります。
それでも「家の外では、自分が勉強していることは、あまり話さないようにしようね」から始まり(まだ小さなお子さまであれば、理由を聞かれることは少ないです)知恵がついてきたお子さまが「どうして?」と聞いてきた場合には、「勉強自慢しているみたいで聞いた人が嫌な気持ちになるから」などと言ってもよいでしょう。
あるママは、お子さまに「誰にも秘密の家族だけのミッション」という少しワクワクするような位置づけで勉強をさせていらしたそうです。お友達や周囲には内緒、家族だけの「勉強」という名の秘密公社です。お子さまは、外では絶対勉強の話はされなかったということですから、面白い取り組みですし素晴らしい成功例ですね。
母親は、お友達の勉強に関しては非常に敏感です。
ですから、こそ勉の最大の防御策は「ママ友たちと必要以上に勉強の話はしない」ということに尽きると思います。
初めから何も話さなければ何も言われない。万が一お子さまが外でぽろっと勉強の話をしても「あそこのママは教育熱心なのね」で済むことが多く、そこから何か問題が広がる可能性は少ないと思います。
間違っても、お子さまが緘口令を守れなくても怒ったりしないでくださいね。
こそ勉は、ほぼ100%親の都合なのですから。
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